準指導員検定総括⑥
そういうわけで、試行錯誤しながらも、結果は出た訳だが、当たり前だが、資格と言うやつは取っただけで意味があるわけではない。例えば弁護士だろうが司法書士だろうが、資格をとって研修終了しても、実務経験なしではただの人とほぼ同じなのだ。はっきり言えば通過点に過ぎない。それが意味を持つか否かは今後の活動しだいだろうと思う。
①養成講習会について
これまで書いたとおり、毎回講師が変わり、それ故言われることもその都度違う。漫然と講習を受けているだけでは合格レベルに達するどころか逆に技術的にごっちゃになりレベルダウンのおそれもある。何らかの形で能動的に咀嚼し消化して自分なりの理解とそれの表現方法を身につけないとならない。方法は色々あるだろうか、自分の場合はここで晒したメモ書きの記述と読み返しであった。そこでの理解を次の講習会で表現してみて、講師の指摘を聞き、また調整するということを繰り返した。
②検定種目について
現在は基礎(指導)種目が4種目で、実践種目も4種目で合わせて8種目である。養成講習会でも講習はほとんどシュテムターンを含む低速の指導系種目に費やされる。初級者指導を主なターゲットとしている以上、当然ではある。裏を返すと本当の意味での実践種目(実践パラ大回り・総合滑降・不整地小回り)の講習はほとんどない。実際、講習を受ければわかるが、指導系種目を習得するだけで養成講習会は手一杯なのだ。自分の場合はコブはそこそこ滑れるし、パラ大回りもコツを掴んでいた(=総合滑降も)おかげで、最初からほとんどOKをもらっており、そのため指導系種目の習得に注力できた。今後受験される方で、これらの種目に不安を抱えている方は、今シーズンのうちから対策しておいたほうが良いと思う。ヒントは、今はネットを探せば参考になることが色々出てくるし、手前味噌ながらここにも記載させてもらっている。
③今後の抱負について
最初は不純な動機で足を踏み込んだが、およそ半年スキー漬けとなる中で、今後の目標が徐々にはっきりしてきた。1級合格したときの講習でもそうだったが、コブを滑れない人が多すぎる。この時は理由は明らかで、ハイブリットスキーの悪影響(=身体を進行方向に正対させることしかしらない=正対させることが悪いわけでない、外向傾を取るか否かは斜面状態やスピードにもよる)であったが、準指導員検定ではそれだけではないような気がしていた。
最近ネットでみるとコブ専門スキー学校なるものがあるらしい。それだけコブに苦労している方が多いということなのだろうが、見ているとコブってそんなに難しいものなの?と思うことも多々ある。私もスキーを再開した4年前は今の掘れたレーンコブは滑れなかった、なんせ昔はそんなコブはなかったのだから。私も20年以上スキーから離れていたから分からないが、今のレーンコブは多分カービングスキー登場後の代物なんだろう。確かに悩んだが、解決方法は簡単だった(ここにも記載している)。技術的にはSAJ2級を持っていればコブを滑る条件は揃っていると思う。あとはちょっとしたコツを伝授されれば滑れるようになる。最初はどんなに下手くそでも滑ることさえできれば、プラクティスを繰り返すことにより上手くなっていく。指導者としては、コブも含めたそういうコツを伝えられるようになればと思っている。
最後に、お世話になったI先生、H先生、K先生ほかサポートして頂いた先生方に御礼申し上げます。
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